2003年12月29日月曜日

D&D3e:「The Sunless Citadel」 終わり

これまた7年前です。まぁ、退屈な人には退屈なので飛ばしてくださいな。

プレイリポート第7回 
「The Sunless Citadel」おわり
皆さんの協力を得て、2003/12/29に行われたD&D3eのプレイリポートです。一部改変してありますが、演出上のことですので、ご容赦下さい。
#10 「The Sunless Citadel」のドラゴンプリースト

今回のPCsの面子の紹介を、
ハーフオークのBbn3、実は鎧が薄い、モルゴフ(青森氏)
人間のPal3、パーティの良心、ファラミア(アルベルト氏)
人間のClr(ウィージャス)1/Pal2、回復は任せて、レアラ(イワノフ氏)
エルフのWiz3、マジックミサイルが怖いhp5、ラリエル(通称:セイタカアワダチソウ)(逆者あ氏)
ハーフリングのRog3、パーティー唯一の「シーフ!!」(発音に注意)チョバコナナ(チャンパー氏)
人間のClr(何故かコアロン・ラレシアン)2、回復は任せて、シルク(シルク氏)
でお送りします。
今回もパーティーは非常にバランスのよい構成となっておりますが、そろそろWizのhpの薄さが致命的になるかもしれません。

さてどうしようかその2(冬備月第1日,591CY)
賞金稼ぎ騒動(迷惑なハーフリング事件ともいう)をかたづけたPCs一行は、これからどうするかを検討します。
候補としては、
・サンレス・シタデルの最後と思われる部屋の探索
・ヴァーボボンクへ戻り新たな冒険のネタを探す
・ブラフォード卿へ剣を返却する旅をする。
というくらいです。
巻物などのマジックアイテムを作りたかったラリエルは10日ほどの休息を主張しますが、それならオークハースト村より大きなヴァーボボンクの方がよいとの判断でPCs(よく考えるとパーティと書かないのは非常に興味深い)はヴァーボボンクへ向かいます。
約1日半の道のりですが、(誰もが残念に思ったことに)ワンダリングモンスターとの遭遇等はいっさい無く無事ヴァーボボンクに到着します。

グレイホークワールドガイド(日本語版)が発売されたのを記念して少々ヴァーボボンクの国を紹介します。

ヴァーボボンク
正式名称:ヴァーボボンク町子爵領
支配者:ヴァーボボンク子爵”信仰の守り手”ランガード閣下
政治形態:ヴェルナ大クレリック国に忠誠を誓う準独立地域、但し事実上、ほぼ完全な自治権を得ている。
首都:ヴァーボボンク(人口12,700)
貨幣制度:[ファーヨンディ改]リーフ(pp)、ウィートシーフ(gp)、ナイト(sp)、スパイア(sp)、コモン(cp)
人口:177,800
言語:共通語
属性:LG*、N、LN
宗教:聖カスバート、アローナ、ジルカス、ファラングン、オーバド・ハイ、ベイオリー
まぁ、そこそこ大きな都市だと思いねぇ。

今や定宿になった感のあるの獅子の眠り亭で、上のうちの何かに関する情報がないかと、まず宿の親父に聞いてみますと、
・ブラフォード卿は、グレイホーク市の評議員らしい。
・最近、東方の街道からは人が来ない。
・東方に関しての情報は軍が抑えているらしい。
・軍が冒険者を最近雇っているらしい。
という情報が得られました。この日は遅いのでもう寝ることにしました。

翌日(パッチウォールの月第30日,591CY)、次の仕事の候補として、ブラフォード卿へ剣を返却することを考えていたパーティーの面々は、軍へ東方の情報の収集に向かいました。
軍の任用担当者に仕事の情報を聞くついでに、東方の街道について聞いたところ、
・最近、元素邪霊団がひそかに活動を再開したようだ。
・東方の街道に向かった軍の偵察部隊は、隊長以外帰還しなかった。
・隊長の報告によるとファイヤーボールを連発するソーサラー[*1]に襲われた。
・軍では、東方及びホムレット村への偵察・伝令の冒険者を大いに募集している。
とのことでした。元素邪霊団についてよく知らなかったPCsは、軍の任用担当者に退役軍人を紹介してもらい元素邪霊団について情報収集をしました。
退役軍人は、最近は話し相手もいなかったようで訪ねもしなかったことまでよくしゃべりました。

「元素邪霊団はの~今から約40年ほど前(CY550年代後半)にクロン丘陵に寺院を築いたんじゃ。類は友を呼ぶとはよく言ったもので、(中略)その寺院にはフラネス中から邪悪な人間を呼び、悪人どもはこの地域のキャラバンを襲撃し、ここらではそりゃ大変じゃった。(中略)一時は小康状態にもなったのじゃが、30年ほど前(CY568年)には悪人たちは軍隊を組織しおって、翌年(CY569年)には、ヴァーボボォンク軍、ヴェルナ軍、はてはファーヨンディ軍までも巻き込んだ戦争になったのじゃ。あのときわしは、まだ若いころだったが、それはそれは激しい戦争じゃった。(中略)ナーリー森のエルフがおらなんだら負けておったかもしれん。まぁ、でも平和になったのじゃ。(中略)しかし、平和は長くは続かず、元素邪霊団は復活をしたのじゃ。それは、約10年ほど前(CY580年ごろ)のことじゃ。しかし、ウィルヘリック子爵様(前々代のヴァーボボンク子爵)は、賢明だったのか、ホムレット村の守りを固めておったので大きな戦争とはならず、冒険者がその寺院を破壊したと聞いておる。まぁ平和というものは、(後略)。」
(DM注:プレイ時に語った内容とはいろいろな都合上、異なっています。)

PCsは、ファイヤーボール連発や、とても強大そうな邪教と張り合うのは難しいと考えて、この仕事はもう少し後にすることにしました。また、PCsの経済状況は、金になるのかわからない仕事を引き受ける余裕はなかったのです。
そこで、ほかの仕事を探しますと、結構これがあります。いやいや世の中は混沌としているようで、、、
これからの参考になるように、あきらめた仕事も含めてすべて並べます。
・宝の地図(宿の親父から50gpで購入した。)
・奇特な魔法使いの作った美術館見学
・サンレス・シタデルの残りの場所を探索
・ホムレットへの偵察任務(後回し)
・東方街道の偵察任務(後回し)
・ブラフォード卿へ剣を返却(後回し)
この情報収集の過程で、前回手に入れたホワイトドラゴンの皮や、ドワーブンウォーアックスを売り払ったり、レアラの信仰する神ウィージャスの教義[*2]や武器について知るなどがありました。

結局、手っ取り早くお金になりそうだということで、サンレス・シタデルの残りの場所を探索することと相成りました。
*1:D&D3eでは、ワンドを使えば1Lvソーサラーでも簡単に可能でその最低価格は、50発入りで、11,250gp。自力で連発するならソーサラー6lvで、3~4連発が可能。この場合ダメージは、6D6(平均ダメージ21-ファイター3lvの平均値)、平均的なSor6lvのHPは18程度(ファイターに2回殴られたら死ぬ)、目に見える状態で現れているのは、余程の自信かただの馬鹿のどちらかといえよう。
*2:他のPCsは知らなかったが、ウィージャスの司るものは、死と魔法で、多くの信者は魔女で、葬儀の司式者。墓地を管理したり、神秘学的伝承を収めた図書館を経営したりしている。武器はダガー。レアラのようにパラディンと兼職している例は希有といえよう。

いざ、サンレス・シタデルへ

もう何回もサンレス・シタデルへ行ったことのあるPCsは、「まぁ、何事も無かろう。」と向かったのですが、クラッシックD&D公式モジュールでの最大の敵はワンダリングモンスター[*3]と言っても過言ではないのは確かで、出発した1日目の昼頃、今回の最大の強敵-オーク狩猟部隊が現れたのでした。

オーク狩猟部隊の戦力は、オークFtr6*1、オークBbn1*2、弓兵オーク*2である。

PCsには、オークFtrが6lvなどとわかるよしもなく、DMは意地悪い笑みを浮かべて戦闘開始。オークBbnが先行して、前衛の足を止め、オークFtrが前衛をつぶし、弓兵オークが、後衛をたたく作戦であった。PCsの1~2人には、戦闘不能になってもらうかとDMは思っていたのだが、PCsは強かった。
それなりに削ったとは思ったのだが、前衛を削りきれず、ばたばたと倒れるオーク、ワンダリングモンスターなので、渾身の最適化などもちろんされていないが、いやはや、PCs強い。というか、ACが高いと攻撃が当たらんと改めて実感したものである。[*4]
さすがのオークFtrもPCsに囲まれてタコ殴りになりそのまま沈黙。DMは、ワンダリングモンスターでも生き残るためには最適化が必要と感じたのであった。
なお、MERPでは無いので止めによる経験値の計上はないが、レアラのワンドによるマジック・ミサイルが止めを刺したことを追記しておこう。あとは何事もなく、オークハーストそしてサンレス・シタデルへ到着しました。

*3:だいたいの公式モジュールで1lvパーティに対してPCsの戦力の倍以上の戦力を持つワンダリングモンスターがでる可能性があり、普通にパーティーの戦力と同じ戦力の敵がでて、ワンダリングモンスター1回との遭遇で、PCsが全滅したり、半壊して町に戻る事例は多々ある。
*4:PCsのACは、ファラミアAC21、モルゴフAC18、レアラAC20、シルクAC20、チョバコナナAC17である。オークBbnでも、ファラミアに攻撃を当てようと思うと、d20で17以上が要求された-つまり5回殴って1回当たり-当てる前に死んでしまいます。

ドラゴン司祭

サンレス・シタデルの残ったエリアは、コボルトからもらった鍵で開けられる領域のみである。
鍵を開けて奥へ向かうと矢の罠もあったが簡単にやり過ごし、次の間で、ドラゴンのなぞなぞもそう手間はかけずに解決。次の間でジョットという名のクアジット[*5]と出会うが、DR5/銀ということもあり、攻撃が当たらず逃げられる。が、後に、マジック・ミサイル+ファラミアのSmite Evil(悪を討つ一撃)により退治された。
最後の部屋に向かうと棺が1つあった。ここまで来て棺を開けないわけにはいかないのであけると、中にはトロルがいたのであった。
さて、このシナリオの最後の敵であるドラゴンの司祭である。元々彼はエルフでドラゴンの司祭であったが、ドラゴン教団の法を犯したためトロルに変身、名誉は失わなかったため、生きたまま埋葬されたのである。[*6]
このトロルは、DMにより急遽強化が施された。シナリオで弱体化させられたトロルのデータではなく、モンスターマニュアル通りのhp63、再生5の強敵である。囲んでも再生5で回復し続け、PCsと長期戦を続けようという腹である。
しかし、PCsはこの強敵にも全くひるまず、マジックミサイルを、攻撃を雨あられと繰り返しこれを撃破した。
いや、PCs強い。最後の敵も倒され、サンレス・シタデルに住むコボルト達に平和が訪れたのである。

*5:クアジットとは、デーモンの一種。デーモンとは、Alignment(属性) CNのアビス(奈落界)の住人。なみいるフィーンドの中でも特に暴力的で気まぐれで心がねじ曲がっている。デーモンの多くは自ら悪事を働くだけでは飽きたらず、定命の存在をそそのかして、自分たちと同じくらい邪悪で堕落した存在に貶めることを好む。強いものになると、マリリスやバロールがいる。
*6:テンポラル・ステイシスの呪文による。棺の蓋をあけることにより解除された。

今回の経験とお金

○モンスターと罠
・オーク狩猟部隊*1(オークFtr6*1、オークBbn1*2、オーク*2)
・ジョット*1(クアジット*1)
・ドラゴンプリースト*1(トロール*1)
・追いはぎ(人間Rog4*1、人間Rog1*1)
・矢の罠(脅威度1)
一人、1,175EXP

○お宝
・エヴァーバーニングトーチ*1
・指輪(5gp)
・アミュレット(10gp)
・ドラゴンをかたどった銀の腕輪(15gp*2)
・S.of コマンド、キュア・ライト・ウーンズ、インフリクト・ライト・ウーンズ、マジカル・ストーン
・250sp、50gp、80pp

○今回のヒット?
・モーニングスター娘
絶大な人気を誇るユニット。妹のようにかわいく、モーニングスターと愛嬌を振り回して、ドワーフの男どもをだめだめにしている。妹萌え~。

○DM感想
・バランスをもう少し考えます。それにしても、ブルース R. コーデルのシナリオは、お宝が少ないねぇ。それだけ。

2003年5月3日土曜日

D&D3e:「The Sunless Citadel」 & 「BountyHunters」続き

これまた7年前ですね。D&Dって昔から同じことをしているのだなぁと実感。でも楽しいです。

プレイリポート第6回 「The Sunless Citadel」 & 「BountyHunters」続き
皆さんの協力を得て、2003/05/03に行われたD&D3eのプレイリポートです。一部改変してありますが、演出上のことですので、ご容赦下さい。

#8 ヴェルボボンク(続き)

今回のPCsは、あまり代わり映えしない。もうどうでもいい気がするが面子の紹介を、
ハーフオークのBbn2、弟こと、モルゴフ(青森氏)
人間のPal2、パーティの良心、ファラミア(アルベルト氏)
人間のRan2、追跡はまかせろ、キキョウ(オバンノン氏)
人間のDrd2、影の司令官、ローレン(シャリアール氏)
エルフのWiz2、hp4で本当に大丈夫か?ラリエル(通称:セイタカアワダチソウ)(逆者あ氏)
ハーフリングのRog2、弓は以外と役に立つぞ!!チョバコナナ(チャンパー氏)
人間のClr(何故かコアロン・ラレシアン)2、回復は任せて、シルク(シルク氏)
そしてお供(NPC)には、
パープリングのRog3!、おまえ何やっとるんだ!!キロ
コボルドのミーボ
ノームの親父(すぐに退場)
でお送りします。

今回もパーティーは前衛も厚く、長期戦にも耐えうる構成となっております。

さてどうしようか(パッチウォールの月第20日,591CY)

Sunless Citadel をあらかたかたづけた PCs ではあったが、コボルドの女王に頼まれたホワイトドラゴン捕獲が残っています。
「どうしようか?」
「倒すのも大変そうなのに捕獲なんて俺たちでできるのか?」
「ミーボにがんばってもらうか。」
(DMの方を見て)「まったくあてにならん。」
そう、DMは、全く持ってケイオスなスマイルを見せていたのだ。

DM(ケイオスな笑みを保持しつつ):「今のPCsのメンバーなら楽勝なはずだよ。」
PCs:「やはり後回しにしよう。」、「期限が近い宝石の方からにしよう。」
と、PCsはホワイトドラゴン捕獲を後回しとし、オークハースト村へ帰り、宝石探しをすることとしました。

賞金稼ぎとの再会

オークハーストにまもなくというところで、宝石探しの依頼人?の賞金稼ぎが待ちかまえていました。
ザラニア(賞金稼ぎの女):「宝石は見つかったかい。期限は近いからな。」
ファラミア:「まだ見つかっていない。」
トランコ(賞金稼ぎのハーフオーク戦士):「きちんと働いているか確認だよ!働いていないようならここで。へっへっへ。」
ファラミア:「期限までもう少しあるはずだが。」
ラリエル:「宝石が見つからないと、あなた方も困るはずでしょ。きちんと探していますからもう少し待ってくださいね。」
何とかこの場は丸く?収まり、PCsはとりあえずオークハーストで体を休めたのであった。

パッチウォールの月第21日,591CY

オークハーストの宿にもどり体を休めるとともに、PCsは、サンレス・シタデルで獲得したお宝を分配したのであった。あまり使い道がないと思われるものを売却し、その売却金で個人装備を整え、さらにパーティ全体の資金を使い待望のマジックアイテムを買ったのであった。そのマジックアイテムは、キュア・ライト・ウーンズのワンドである。お金がたくさんは無かったので通常の50chのものではなく、25ch分のものだが、PCsの持久力を限りなく高めるナイスなチョイスである。
これでDMも遠慮無く強敵を出せるというものである。
買い物の合間に、カリスマに関する話などもあったが、関係ないのでここでは割愛することとして、次の物語を語ろう。
なお、ここでノームの親父と別れを告げたことをついでに記しておこう。

#9 北の森の廃墟

宝石を求め廃墟へ

さて、PCsは宝石の所在地の本命、北の森にある廃墟へと向かったのである。1日と4時間ほどの行程で、途中キャラバン(9人)、ワーラットとの遭遇もあったが、装備を整えたPCsのたくみな話術や戦術により、何の被害もなくやり過ごしたのであった。
そして目指す北の森に到着する。
その森は、過去には砦の背後を守る森であって、その華やかりし時代には砦の住民にそれなりの恵みをもたらしたであろう。が、現在では見る影もなくただの暗い森である。薬草を採りに村の住民が時々その周辺部を訪れるだけである。村の住人から情報を集めていればそれなりの位置の特定ができたであろうが、PCsにはその情報もなく、ただ闇雲に進んでいくだけである。期限に間に合うのであろうか。(なお、森はカタンのタイルが使われた。砦はもちろん、砂漠のタイルである。)

パッチウォールの月第25日,591CY

捜索を開始して2日目の朝、幸運にもPCsは目的の廃墟を探し当てた。
今は廃墟となった砦の入口の扉はすでに無くなっている。隊列を組みお気楽に探索を開始したPCs。その前には多くの困難が待ち受けるはずであった。一例を挙げると、
・暗闇の中、背後から奇襲をするキャリオンクロウラー
・通常の2倍の速度で迫りくるチョーカー
・その歌でPCsを虜にした後、じわじわと痛めつけるハーピー
・動けないが、PCsが恐怖で逃走したときその前に立ちはだかるアサシンズベイン
・魔法でしか破壊できないガーゴイル

やっとの事で対面した宝箱の罠
すべてはDMの妄想で終わった。キャリオンクロウラーの奇襲は未然に終わり、チョーカーとは出会わず、ハーピーは行動が回る前に切り刻まれ、アサシンズベインは燃やされ、ガーゴイルはマジックミサイルのワンドで倒される。宝箱はチョバコナナがDC27という達人の技で終わる。
ふぅ、DMとは悲しい商売である。ふがいないモンスターどもと、思いのほか強くなっていたPCsとのバランスが全くとれていなかった。まぁ、PCsの強さにあわせた敵だけが世界にはいるわけではないのでそれもよかろう。愚痴もここまでにしておこう。
PCsは、探索の末、ハーピーのそばにあった魔術師の死体から目的のものと思われる宝石を無事見つけた。賞金稼ぎに返却すれば、(キロは)これで安心して世を闊歩できます。

宝石の返却(パッチウォールの月第27日,591CY)

さて、賞金稼ぎに宝石を返却します。
予想通りPCsが村に帰るときに賞金稼ぎが待ちかまえていました。
ザラニア:「さぁ、宝石を返してもらおうか。」
ラリエル:「せっかく見つけてきたから何かしら報酬がほしいんだけど。」
トランコ:「冥土の土産に俺の技を見せてやろうか。」
ラリエル:「そしたら宝石は手に入らないことになるけど。」
PCsが報酬を求めたことで緊張が漂います。
賞金稼ぎたちは取り合わないつもりでしたが、PCsは宝石が隠してあるように振る舞い粘り強く交渉したので結局おれます。賞金稼ぎたちにも別の理由があり宝石を早く入手したかったのです。結局、PCsへ報酬として、30ppを提供することになりました。
なお、「宝石を持ってとんずらしようか。」という話があったことは内緒だよ。

ホワイトドラゴン退治(パッチウォールの月第28日,591CY)

残りの課題は、ホワイトドラゴンです。捕獲は難しいし、捕獲後コボルドたちがドラゴンを育てたら大変なことになるので、当初の依頼を無視して退治することにしました。
PCsは綿密に作戦を練り、ブレス対策として、エンデュア・エレメンツなど魔法の支援をしっかりとして退治に向かいました。
地面が凍っているという予想しない状態での戦いでしたが、エンデュア・エレメンツの威力は絶大でした。ブレスウェポンが全く恐ろしくないのですので、積極的に戦いを挑み、モルゴフの、シルクの、チョバコナナの、ファラミアの攻撃でついにはホワイトドラゴンは倒れました。

○今回の経験とお金
モンスターと罠
・キャリオンクロウラー*1
・ガーゴイル*1
・ハーピー*1
・アサシンズベイン*2
・ホワイトドラゴン(ベリーヤング)*1
・罠*1
今回の経験は少なめで、一人1000exp(かなりサービス)です。

○お宝
配分及び売却済みのもの
・バックパック*1
・絹のロープ*50ft.
・MWロングソード*1
・MWハンドクロスボウ*1
・MWショートボウ*1
・MWダガー*1
・MWレザーアーマー*1
・エルブンクローク*1
・ラージスチールシールド*1
・ベルトポーチ*1
・ヘビーメイス*1
・P.of キュア・モデラート・ウーンズ*1
・W.of ライト
・ホワイトパール(100gp)*5
・宝石(50gp)*2
・30pp、233gp、21sp、5cp

まだ配分していないもの(共有財産?)
・真鍮製の指輪(ウォームの指輪?)*1
・グローブ オブ スイム&クライム*1
・マイティコンポジットロングボウ(Str+2)*1
・フルプレート*1
・MWドワーブン・ウォーアックス*1
・錬金術師の炎*1
・600gp

○今回のヒット?
・へんしんガムガム
シャリアール氏が買ってきたお菓子。粉末と液体を混ぜるとガムになる。はじめは青色で混ぜると泡がでる。もう一度混ぜると禍々しい色で、食べるとまずい。

○DM感想
・バランスをもう少し考えます。それだけ。

2003年2月9日日曜日

D&D3e:「The Sunless Citadel」 &「BountyHunters」

これまた古いものです。7年前か、、、まぁ、過去の恥の保存ということでご容赦を。

プレイリポート第5回 「The Sunless Citadel」 &「BountyHunters」
皆さんの協力を得て、2003/02/09に行われたD&D3eのプレイリポートです。一部改変してありますが、演出上のことですので、ご容赦下さい。

#7 ヴェルボボンク(続き)
今回のPCsは、前回より大幅に増えている。新キャラの紹介を兼ねた面子の紹介を、
ハーフオークのBbn2、兄貴こと、ヴァサーゴ(ミマサス氏)
ハーフオークのBbn2、弟こと、モルゴフ(青森氏)
人間のPal2、パーティの良心、ファラミア(アルベルト氏)
人間のRan2、追跡はまかせろ、キキョウ(オバンノン氏)
人間のDrd2、まだ捻じ曲がっていない、ローレン(シャリアール氏)
エルフのWiz2、hp4で本当に大丈夫か?ラリエル(通称:セイタカアワダチソウ)(逆者あ氏)
人間のファラングン(Fharlanghn,道祖神)に仕えるClr1/Rog1、ヴァンダーミア(スマダ氏)
人間のClr(ウィージャス)1/Pal1、回復は任せて、レアラ(イワノフ氏)
今回のパーティーは前衛も厚く、長期戦にも耐えうる構成となっております。

パッチウォールの月第16日,591CY
ヴェルボボンクについた一行は3日ほどかけて買い物を済ませ、次のネタ(楽しそうな騒動、金のなる木、犠牲者、助けを求めている人など好きなように考えてね)を探すのであった。
レアラは、ウィージャスの教会へネタを求めて向かいましたが、近くのオークハーストという町で、生命力が回復する真っ赤なりんごの話を聞きましたが、それ以外は、治療の奉仕活動に参加させられるだけでした。
ファラミアは市場をうろつき困った人がいないかを探していました。そんなファラミア願いが通じたのか、一人のハーフリングがファラミアに助けを求めて袖をつかんだのでした。

キロ:「正義のパラディンさん、人相の悪い変な奴らに追われてるんだよ。助けてくれよ~。」
ファラミア:「詳しく話してごらん。」
キロ:(きょろきょろ周りを見渡して)「僕は商人が落とした宝石を拾って知らせてあげたんだよ~。」
ファラミア:「大きな声で知らせたのかい?」
キロ:「助けてくれるんだよね。その人は怖そうだったので小さな声・・・、でもきちんと言ったよ。でも、その人は何も言わなかったから、その宝石はくれたんだと思ったんだよ~。」
ファラミア:(何となく状況が想像でき、顔がゆがむ)「それで、宝石はどうしたんだい。」
キロ:「くれたものだと思って、旅の魔法使いに売っちゃった。」
ファラミア:「お金は?」
キロ:「もう使っちゃった。」

よく見るとキロの装備は幼そうな顔に合わないマスターワークの皮鎧、短剣、クロスボウとなかなか立派なものである。

キロ:「助けてくれよ~、こんなことは今まで無かったんだよ~、悪いことはしてないんだよ。」
ファラミア:「仲間がいるからとりあえず宿へ来なさい。」
キロ:(涙目で)「助けてくれよ~」

会話口調で書くと長くなりそうなので要約すると、
・キロは10,000gpの価値の宝石を(本人の主張するところによると)拾った。
・宝石を盗まれたと思った商人(カロニス)は、賞金稼ぎを派遣し、キロから宝石を取り戻そうとしている。
・賞金稼ぎは3人組で、ハーフオーク戦士、女戦士、ローブをかぶった奴。
・その宝石は旅の魔法使いに売り払い、その代金はすでに使ってしまった。
・宝石を買い取った魔法使いは、オークハーストから北へ15マイルほど行った森にあるらしい遺跡を漁りに行ったまま帰ってこない。
・とにかく何でもいいから助けてくれ~
ヴァンダーミアも同じく散策を行ったのですが、残念ながらたいした情報は得られませんでした。
残りのメンバーは、宿(獅子の眠り亭(Sleeping Lion Inn))で昼から酒ビンをあおった、与太話をしていました。

宿の親父:「いい若いもんが昼間から酒ばかり飲んでいてどうするんだ!!」
ヴァサーゴ&モルゴフ:「戦うことと酒を飲むことしか能がないんでね。」
ラリエル:「親父さん、何かいい話でも無いの?」
宿の親父:(こいつらで大丈夫か心配になりつつ)「そこにいるご婦人が人捜しをしているそうだ。話だけでも聞いたらどうだ。」

ご婦人(ケロウィン・ハークレル)から事情を聞き出すPCs。
ケロウィン:「息子と娘を捜し出してきてください。息子は、2週間前~(略)~。」

会話口調で書くと長くなるで要約すると、
・ケロウィンの息子(タルゴン・ハークレル)と娘(シャーウィン・ハークレル)が帰ってこない。
・2週間ほどまえ、自分の村(オークハースト)から7マイルほどいったところにある砦(Sunless Ctadel)へ探索にいったが帰ってこない。
・子供たちは、貴族の息子(サー・ブラフォード・Jr.)やレンジャーのカラカスと共に探索にいった。
・できれば、連れて帰ってきてほしいが、不可能だったら、印章指輪を持って帰ってきてほしい。
・報酬は一人100gp
とのことである。

報酬の額を聞いたラリエルは、「まぁ、相場かな」と思ったらしいが交渉に入る。一人あたりの報酬は増やせそうになかったので、人数の水増しである。

ラリエル:「私どもには、あと4人仲間がいます。その仲間と相談してお引き受けするか決めたいと思います。あと、報酬の一部は前払いでいただけないでしょうか。」
ケロウィン:「半額までなら何とか前払いいたしましょう。」
ラリエル:「では、決まりですね。」

他の仲間と相談するといいつつ、ほぼ引き受けることを決定したラリエル。それでいいのか?まぁ、DMとしては楽なのでいいとしよう。
キロをつれて宿に帰ってきたファラミアなどを交えつつ、相談をすることになるが、キロの護衛と息子捜しの両方を一度に引き受けることにする。キロを追ってきている賞金稼ぎも口先で何とかカバーすることになった。

ラリエル:(キロに向かって)「おまえも息子捜しのメンバーだからな。」
キロ:「本当に僕のこと助けてくれるんだよねぇ。」
ちなみに、今回までに出てきた地名の位置関係はWorld Guide 位置関係 の通りです。

オークハーストへ

パッチウォールの月第17日,591CY

PCsは、準備もそこそこにオークハーストへ向かったのであった。しかし、街をでてすぐのところでキロを追う賞金稼ぎが待ち伏せをしていたのでした。見るからにPCsより強そうだと告げるDM。3人組のうち中央に位置する女戦士がPCsに向かって話しかけました。

ザラニア(女戦士):「やっと、盗人のチビを見つけたよ。盗んだ宝石を早くお出し。」
ラリエル:「今からその宝石を取りに行くところです。」
トランコ(ハーフオーク):「逃げようとしても無駄だぜ。宝石がだめなら、そのハーフリングの首をもらって帰るだけだからな。」
これまた、会話口調で書くと長くなりそうなので要約すると、
・カロニスに雇われて、キロが盗んだ宝石を探している。
・もし、宝石が取り返せない場合は、キロの首を持って帰ることになっている。
・あんたら(PCs)が邪魔をするのなら容赦しないよ。
・さっさと宝石を返しな。
あまり要約した気がしないのは気のせいということで。

PCsの代表としてラリエルが交渉をし、「一緒に宝石を探しに行きましょう。」などと誘ったのですが、ザラニアたちは取り合わず、結局、「一週間後にオークハーストの広場で宝石を返すので待ってくれ。」ということにまとまりました。

今回は、ザラニアたちが比較的穏やかに交渉を進めたのでよかったのですが、ラリエルの交渉の仕方はちょっと荒っぽいなとDMは思ったのでした。(ここだけでは無いという話もある。)

まぁ、とにかくPCsはオークハーストに出発しました。
ヴェルボボンクからオークハーストまでは30マイルです。PCsの足が遅い連中(キロ、ファラミアなど)にあわせると、丸2日ぐらいかかります。この間の遭遇は、

・ノールハンター(すれ違い)
・兵士
・商隊
・伝令
・商隊
と、たいした遭遇はありませんでした。(DM&PCs:「チッ!!」)

何はともあれ無事オークハーストにつきました。

#8 サンレス・シタデル
オークハーストについたのは、すでに夕方でしたが、一行は、ヴェルボボンクで得た情報以外によい情報がないかをあさります。(以下、「実は~」情報も含む。)
旧道は、廃墟のすぐ近くを通っているのだが、ゴブリンの蛮族のせいで今は使われていない。廃墟が何のためにあったのか誰も正確なところは知らないが、古い伝説ではドラゴンカルトの避難所として使われたらしいとのこと。
旧道は、生きるもの無き灰の平原の外縁を通っている。灰の平原の荒廃は、古の竜、アシャーダロンが暴れたことにより引き起こされたものである。
放牧しているものたちは、最近は自分の家畜をあんまり遠くにまで行かせないようにしている。夜になると現れる新種のモンスターの噂におびえているのだ。見たものがいるわけではないし、痕跡を見つけたわけでもない。しかし、人や家畜が外に1人(1匹)でいると、 翌日にはいくつもの針状の爪で刺された跡のある死体となって見つかるのである。
行方不明となっている冒険者は、ファイター(タルゴン)、ウィザード(シャーウィン)、ペロールに仕えるパラディン(サー・ブラフォードJr.)、レンジャー(カラカス)である。サー・ブラフォードJr.は地元の人間ではなく、魔法の剣(シャッタースパイク)を持っていた。
北の森の遺跡は、元々は、貴族の城だったらしい。
北の森には、幽霊が住んでいる。この幽霊は、禁断の恋に破れて自殺した貴族の娘だ。森から奇妙な声が聞こえるのもこの娘の幽霊が夜な夜な泣いているからだ。
といったところである。その日はもう遅いので探索は次の日にすることにしました。


パッチウォールの月第19日,591CY

次の日、早速探索に向かうことにしました。
ここでもラリエルは大活躍?で店の親父に「宝石を探しにサンレス・シタデルへ行く。」と伝え、「「これで、宝石を探しに行った」とはっきり言えるぜ!!」などと言っていたような気がするが、、、他からの突っ込みも入らなかったので、PCsはサンレス・シタデルへ向かうことになりました。(DMは時間制限が確実に決まっている、キロの宝石を先に取りに行くと思っていた。)
サンレス・シタデルまでの距離は約7マイル、約3時間半の距離です。のんきに進むPCsの前に、木のお化け(トゥイッグ・ブライド)が顔見せに現れましたが2レベルのPCsには鎧袖一触、そうこうしているうちに目的地と思われる場所に到着しました。
サンレス・シタデルというだけあり、目的の場所は地面の裂け目の下にあるようです。木の柱が立っているところにロープが結びつけられており、その付近の足跡を調べたところ、行方不明になった冒険者たちの足跡がありました。ゴブリンの足跡もたくさん見つかったのでロープを降りたところで待ち伏せされてはかなわないと、暗いところでも目の利くハーフオーク兄弟が裂け目をのぞき込みます。

ヴァサーゴ:「ネズミがいるみたいだぜ。ロープで下りているところを待ち伏せとはいい趣味してるじゃないか。」

PCsは相談し、「釣り作戦」で行くことにしました。この作戦は、ロープの先に保存食をつけて垂らし、ネズミがかかったところで持ち上げ、1匹ずつネズミを処理する作戦です。、単純な作戦ですが、ネズミなどの知性の低い生物には見抜けませんでした。次々とネズミは持ち上げられ合計4匹のネズミが始末されたのでした。
玄関口の部屋にたどり着くとキキョウが先に行った冒険者の痕跡が少しでもないかと調べ始めます。

キキョウ:「こっちだ。ゴブリンやコボルドと異なった足跡がある。」

コボルドの居住区

足跡を追って廊下を抜けると、空の檻のある部屋につく。檻のそばのベッドでコボルドが寝ているようだ。

モルゴフ:「兄貴、やっちまいましょうぜ。」
ヴァサーゴ:「まだだ、まだ早い。」
というわけで、この寝ぼけたコボルドと竜語の話せるラリエルが交渉することになる。
ラリエル:「2週間ほど前に4人の人間は来なかったか?」
ミーボ(コボルドの名前):「来たよ、女王様と贈り物の交換をして北へ行ったよ。」
ラリエル:「俺たちは彼らを捜しているんだが、戻ってきたか?
ミーボ:「そういえば戻ってきてないね。」
ラリエル:「我々も女王様とやらと贈り物の交換をするからここを通してくれないか?」
ミーボ:「女王様と会ってからだね。ついておいで」

ミーボについて行き女王様との謁見に向かうPCs、その途中では非常にたくさんのコボルドとすれ違いました。
竜頭の彫像の前にある玉座に女王は座っていました。その周りには護衛と思われるコボルドが立っており、PCsの方を疑いの眼でみていました。

ミーボ:「イスダライル様、この人たちが贈り物の交換をしたいって。」
ファラミア:「女王様、こちらに女王様に差し上げる巻物がございます。我々の友好の印として是非お納めください。」
イスダライル:「遠くからようこそおいでくださいました。貴方らの気持ちは非常にありがたいが、私どもは実はある件で非常に困っております。贈り物よりその件でお力添え願えないでしょうか。」
ファラミア:「私どもの力の及ぶものであれば、何なりとお申し付けください。」
これほど仰々しくではなかったが、非常にフレンドリーに話が進んでいき、「贈り物をしなくてよいのならラッキー!」と依頼を引き受けることになったが、その内容を聞いてびっくり。
イスダライル:「私どもの飼っておりまし、白竜の幼竜がこの洞窟の奥に居を構えているゴブリンに誘拐されてしまいました。それを是非取り戻して頂きたい。」
ラリエル:「本当に竜なの?」
ヴァサーゴ&モルゴフ:「やりがいのある相手じゃねぇか。」
レアラ:「マジ?」

まさか、このレベルのモジュールに竜が出てくるとは思いもしなかったPCsは、さまざまな反応を示す。

「『D&Dがよくわかる本』(富士見書房)を思い出すぜ、あれは全滅で終わったよな。」、「さすが、アメリカ」、「あれは、アメリカ三段があったよね。」などなど。

話は戻って、
ファラミア:「竜といわれると我々の力がどこまで及ぶかはわかりませんが、、、」
イスダライル:「そこに居るミーボは、幼竜の世話係をしておりました。ミーボがついていけば幼竜もおとなしく従うと思います。貴方には、そこまでのミーボの護衛をお願いしたいのです。」
ファラミア:「それなら、了解いたしました。」
ラリエル:「できる限りがんばります。」
こうして、PCsは、イスダライルとの会見を終了し、お供を一人増やし砦の奥へと向かいました。

ゴブリン居住区入口

いくつかの部屋を探索しましたが、まだ、ゴブリンの居住区ではないのか、敵も、特にめぼしいものはありませんでした。
8つほどの部屋をあさった後、ゴブリンの居住区についたようです。扉をあけると、PCsの予想に反してゴブリンではなく、まきびしが足下にあります。部屋の奥に高さ90cmほどのバリケードが築かれており、その奥にゴブリンがいるようです。
まきびしの効果を確認するDMとPCs、移動に制限がつくなどまきびしはなかなかやっかいなものという結論が出ました。

ヴァサーゴ:「ゴブリンのくせにやるじゃねぇか。」
ヴァンダーミア:「オークとどっちが賢いだろうな。」
ローレン:「オーク並だったら全滅の危機かもよ」
キキョウ:「あのときよりは強くなったはず!」

待っていても飛び道具でじり貧になる可能性が高いということで夜目が利くバーバリアン兄弟がつっこみ、他のメンツは援護をするという作戦を決行することに、なり作戦を実行すると、またしても、敵は伝令を出します。

モルゴフ:「また、伝令か~」

PCsにいやな予感が走ります。しかし、2LvPCs8人の強力さと、ゴブリンたちの貧弱な装備もあり、勝負は意外にあっけなく終わり、入口での2回の戦いは、捕虜をとる余裕があるほどのPCsの大勝利に終わりました。捕虜にしたゴブリンから情報を得ようと話を聞くと、

・先に来た4人組は下の洞窟の親方が連れてこいというので連れて行った。
・ノームならまだとらえている。下の洞窟は入ったことがないのでよくわからない。
・親方は強い。
と、いったところでした。
また、捕虜のゴブリンは、道案内ということで連れて行くことにもしました。

またしても増えるお供

入口の戦いに敗北したゴブリンたちのは、戦線を立て直すべく撤退したようで、付近の部屋にゴブリンは見あたりませんでしたが、さきのゴブリンの捕虜の話の通り、捕まっていたノームのクレリックのエルキィが見つかりました。

エルキィ:「助けてくれてありがとう。ずいぶん前から捕まってたんだが神のおかげでなんとか生きてられました。」

PCsが、先にこの辺へ来たはずの4人組の動向について訪ねると、少しの間は、ここにとらえられていたらしいが、後ほど「お呼びがあった」らしく連れて行かれた、とのことで、先のゴブリン情報と整合性があり裏がとれたことになりました。PCsには、何があったのかはよくわからないのですが、目的はもう少し先に行かなければ達成できないようです。
「一説には弾よけは多い方がよい」もとい、「一人で街まで帰るのは大変だろう。」ということで、エルキィはPCsの新たな道連れ(キロ、ミーボ、ゴブリンに続く4人目)となりました、総勢12人の大パーティーで探索を続けます。

赤ちゃんと子供は大きく異なる

次に訪れたのは、白竜がとらえられている部屋でした。
部屋に近づくにつれ、奥から冷気が漂ってくる。冷気が肌を刺激するたびにPCsは、顔を引き締めます。

モルゴフ:「いよいよ、ドラゴンか。」
リアナ:「赤ちゃんなら、ブレスさえ耐えればこの人数なら大丈夫なはず。」
キキョウ:「ミーボを見たらおとなしくなるかもよ。」
ヴァンダーミア:「それは全く信用ならん。逆に怒って襲ってくるかもしれん。」

つきあいが長いのもあり、アメリカとこのケイオスDMについて皆さんよくわかってらっしゃる。そう、アメリカの設定によるとミーボを見たらドラゴンは怒り狂って襲ってくるのだ。更には、大人数のこのパーティのため、DMが特別にドラゴンを赤ちゃんから子供に変えたのだった。
誰が扉を開けるかで悶着があったのち、誰ぞが扉を開けると、

DM:「一面に凍った部屋の真ん中にホワイトドラゴンの子供がいる。開いた扉の方つまりPCsの方を見て、ミーボがいるのを見て、表情が心なしか硬くなり、目が怒りに燃えているようだ。」
PCs:(速攻で)「扉をしめろ!(ます)。」

こうしてドラゴンは後回しになったのでした。

トレイン注意・トレイン

気を取り直した一行は、はじめの目的である行方不明者の捜索を行うべくゴブリンの居住区を奥に進みます。捕虜による道案内もあるので、奥の部屋に容易にたどり着きます。
PCsとしては、次から次へと出てくるであろうゴブリンと事を構えるのは時間の無駄だと考えていたのでさっさと下の洞窟へ向かうべくゴブリンのボスに交渉して奥へ通してもらおうとしたのですが、ゴブリンのボスは交渉中に配下を動かし、PCsを挟撃・抹殺すべく行動します。ゴブリン(DM)は交渉などする気は全くなかったようです。

PCs三方向より挟撃を受けることになりますが、こんなことを予想していたのか、それともゴブリンの行動が遅かったのか、前方(ヴァサーゴ、モルゴフ)、中後方(ファラミア、キキョウ)と鉄壁の布陣を築きます。
ゴブリンの攻撃は高いACに阻まれほとんど当たらず、逆にPCsの攻撃は一匹ずつ確実にゴブリンを減らしていきます。しかし数の暴力により、次々とわいてくるゴブリンに(プレイヤーとDMが)いやになったころ、モルゴフがゴブリンのボスを討ち取ります。

モルゴフ:「貴様らのボスは討ち取ったぞ!まだやる気ならかかってこい!!」

ゴブリンは、降伏しました。混乱さえもしているようで、次の交渉役なども現れないようです。
PCsは、時間の無駄をさけるべく、さっさと地下洞窟へと向かいます。

地下洞窟そして決戦

(プレイ時間もおしており)すべての部屋をくまなく回るのは無駄と判断した(DMと)PCsは、ボスめがけて急ぎ足で向かいます。途中、バグベアー4匹などに出会ったのですが、これらを速攻で切り倒し、(一部は、切り倒したことにし、)ボスのいる洞窟の奥へと向かいます。
そして砦に入るまえに見かけた動く木のようなものがたくさん植わっている開けた場所に着きます。
苔か何かでかすかに光り輝くその広場の奥には、禍々しい大木(ゼラチナス・ツリー)があります。その前には、

・ベレク(狂ったDrd4)
・クルケット(ベレクのアニマルコンパニオンで巨大カエル)
・サー・ブラフォード・Jr.(Pal1)だったと思われる木のようなもの
・タルゴン・ハークレル(Fig1)だったと思われる木のようなもの
・シャーウィン・ハークレル(Wiz1)だったと思われる木のようなもの
・カラカス(Rgr1)だったと思われる木のようなもの
が待ちかまえていました。

ベレク:「よくも私の崇高な計画を狂わしおって、目にもの見せてくれるわ!」
ファラミア:「とらえた人たちを帰して戻してもらうぞ。」
ベレク:「ゼラチナスの祝福を受け、彼らは生まれ変わったのだ!」
ファラミア:「元に戻して帰してもらうぞ!」
ベレク:「貴様らにはこの偉大な自然の恵みが理解できないのか、見よ、この神々しい姿を、称えよ、この神々しい姿を、そして解らぬものは死して、土にかえるがよい!」

交渉(?)は予想通り決裂しました。こうなったら体にわからせるしかありません。

ファラミア:「とらえられている4人は殺すなよ。」
ローレン:「報酬が減る、もとい、元に戻せるかもしれんからな。」

そして、最後(?)の戦いの火ぶたが切られます。

ヴァサーゴ、モルゴフ:「任せろ!」

激戦(少しはいい勝負)になると予想していたDMを裏切り、

ラリエル:(巻物と取り出し)「ファイヤーボール!!」

木は燃えやすいのです。5lv術者の作成した巻物は、瞬く間に、木の体になってしまった4人(サー・ブラフォード・Jr.、タルゴン・ハークレル、シャーウィン・ハークレル、カラカス)をなぎ払います。(即死、南無)

ベレク:「おのれ~、我が力見せてくれるは~クルケット行け~い」
カエルは速攻で切り倒されてました。更にはモルゴフが素早くベレクに接近します。
ベレク:(あせってモルゴフに)「チャームモンスター!」
(モルゴフはあっさりと抵抗。)
ベレク:「ごめんなさい、もうしません、助けて~」
モルゴフ:(気にせず切る。)「悪がまた一つ滅びた。」

だが、まだすべての悪が滅びたわけではなかった。そう、PCsたちにはホワイトドラゴンが待っているのだよ。アメリカだけでは弱い敵も日本の最新テクノロジーを駆使してPCsを迎えてくれるであろう。
(続く)

○今回の経験値とお金
モンスターと罠(はしょった分も含む)
・トゥイック・ブライト*20
・ダイア・ラット*5
・ゴブリン*68
・ホブゴブリン*12
・ボスゴブリン*2
・バグベア*8
・シャドウ*2
・罠*3
・lv1人間もどき*4
・巨大カエル*1
・lv4ドルイド*1

PCsの経験は、一人2100exp(端数サービス)です。無事全員レベルアップできます。これならホワイトドラゴンも怖くない?

○お宝
・シャッター・スパイク(ロングソード+1 α)*1
・モーニングスター+1*1
・マスターワークシックル(75gp)*1
・P. of キュアライトウーンズ(25gp)*3
・P. of 解毒*24
・W. of エンタングル(13ch)*1
・S. of スロウ・ポイズン、エンタングル*1
・S. of パイロキネシス、メルフズ・アシッドアロー*1
・S. of ノック、キャッツグリース*1
・トゥーム of ドラゴン*2
・オニキス(30gp)*2
・サファイア(50gp)*2
・サファイア(20gp)*2
・20gpの宝石4個
・800gp
・1600sp
よく倒したもんだが、端数は切り上げておいたが、金は、多くも少なくもないといったところか。
シャッター・スパイクは、ファラミアが形見として親父に返したいとの旨を聞いている。そのうち返せるといいねぇ。

○今回のヒット?

・オボ戸とオア戸
扉を開けるときの音からついた。確か押し戸が、オボ戸で引き戸がオア戸。スライドする扉にはなんとつけましょうか。
・馬(マウント)
マッチョである。ファラミアのスペシャル・マウントが何になるか非常に楽しみである。

○DM感想
・まさかその1
用意した複数のシナリオを同時に行うことになるとは思っていなかった。
幸いどちらのシナリオもこのような事態に対応していたわけではないが、同じ町を拠点にすることにしていたので何とかなりそうな気がする。
・まさかその2
モジュールのダンジョンを1回ですべて攻略することになるとは思っていなかった。中途半端なところで時間がきたので最後をかなりはしょったのは勘弁。でも、今回のダンジョンはまだ終わっていないので、次回は、洞窟の奥で始めます。
数で押すのはやっぱりだめだねぇ。
・まさかその3
ファイヤーボールは凶悪だねぇ。もう少しがんばる予定だったボスとその取り巻きがが一瞬で死にました。ドルイド単体では非常に弱いので次は強力なやつを期待しよう。

○次回に向けて
EQのトレインに魅了されて大量の敵に取り囲まれる状況やってみたかったんだけど、次回からはやらないようにしたい。やはり悪は少数精鋭としなくてはいかんな。